さそりのしっぽ

すすめ、なまけモノ

はたらくちからのおひっこし

1年で4割減はすごいな。

 

ニュースから。

テレビなど不振深刻 デジタル家電の国内出荷、過去最低水準に

2012年度のデジタル家電の国内出荷額は、前年度比42.5%減の1兆4794億円。2年連続で大きく前年割れした。

[SankeiBiz]

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1304/23/news034.html

 

黒物家電はそうそう新調しないし、ここ十年で前ほどいい物がほしいと思わなくなってしまった。

生活の中で、テレビや音楽だけに集中する時間はずいぶん減っている。

スマホでカーナビすらまかなえる時代。

黒物売りたいなら映像や音のよさを追求するハードコア層をねらうしか道はないのでは・・・。

ま、それじゃ限界があるよね。

 

ここまで売り上げがへったのは、生活の変化×国外生産の隆盛が重なってしまった結果だ。

よりよいものをつくることでは解決しない。

ものづくりにたずさわっていた人は、工場での単純大規模生産にそろそろ見切りをつけたほうがいいんじゃないか。

「そこにしかできない仕事」をもっている小規模ものづくり企業に行くか、技術開発・農林水産業・サービス業にシフトするか。選択を迫られている。

 

シフトするなら第一次産業はすごくいい。農業も林業も漁業も人手が足りないし、新しいビジネスモデルが求められているから。

食と農の周辺に異業種からとびこんだ人を取材すると、皆「給料半分に減っちゃったよー」といいつつも、イキイキしている。やたらと楽しそうで結束が強い。

黎明期の勢いを感じる。

 

自然とともに生きる仕事のもうけは少ない。でもお金に替えられないやりがいがある。食べものを作る・穫るとか、人の住む環境をつくるとか。命をはぐくむ、もしくは守る現場に関われることが誇りにつながるのかな。