さそりのしっぽ

すすめ、なまけモノ

晴れの国へ・その2

本日も晴天なり。

 

というわけで朝からポニョの里、鞆の浦へ。

岡山駅でいっこ上の先輩R兄(神戸在住)と落ちあい、福山へ。

団長コンビの掛け合いはあいかわらず光り輝いていた。

大きな駅に着く度、格安チケットセンターを探しさまよう一行。

建物(駅ビル)の規模の割にひっそりしている福山駅からバスに乗り、30分ほどで到着。

 

寂れた港町と聞いていたのでさほど町並みに期待している訳ではなかったのだけれど、降り立って、感動。

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倉敷とはまた違う、昔ながらの港町が広がっていた。

白い壁に、黒木の柱と青空が映える。

高い建物がなく、古い町並みの続く幅の狭い路地は、本当にジブリの世界に迷い込んだよう。

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電柱がちゃんと焦げ茶に塗られていたり、室外機を木でかこったりと、

ここもやはり景観をものすごく大切にしているのが、すぐにわかった。

 

「港だから、魚食べよう!」というかけ声のもと、ランチをさがす。

鯛飯が食べられるお店を見つけ、入ると人数が多かったためか奥に通される。

ついてびっくり。畳にお膳とお座布団。

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料亭か!

 

表からは想像できなかった場所に通され、はしゃぐわれわれ。

各自注文した後、しばしお見合いごっこをしてご飯をまつ。

来たご飯を見て、またもや歓声。

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主食(米)はもちろん、おかずからお汁にいたるまで鯛が!!

高級白魚ならではの、あっさりしているのにかみしめるとじんわり広がる旨味を、これでもかというくらい堪能した。

献立があまりに豪華で、皆お膳の写真をとりまくってしまった。

これで千円台はいいのだろうかと余計な心配をしてしまう。

いいランチでありました。

 

街をぐるりと歩き、鞆の浦柄のてぬぐいとステンドガラスでできたイヤリングを衝動買い。

福山の人々は、なんというか、みんなフレンドリー。

お店の人はもちろん、バスの運ちゃんからアルバイトの若者まで和やかに世間話をしてしまいました。(そしていろんなものを買わされる。)

 

その後船で仙酔島へ。

関東でいう横須賀の猿島のような島だった。

ももクロを歌いながら歩くR兄と、でんぱ組とBLについて熱く語る私を生暖かい目でみつつぽくぽく歩くYNHトリオ。

半分くらいのところでおやつタイム。

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瀬戸内海をみていたら、かつてみすずの歌を歌ったことを思い出し、混声曲を歌いだす我々。

けっこう覚えているものですが、テナーだけいなかったことが残念でならなかった。

 

帰り道は切り通しが多く、地層を見ては大地の成り立ちについてみんなで考えてしまった。

断層発見したり石の名前を音読しては盛り上がったりするあたりがなんていうか、農工すぎだろ!

 

ちなみに船着き場に背負えるかごがあったのだけれど、何かとおもったらゴミ拾いかごだそうで。

これ背負って島歩いたらおもしろいに決まっているだろうということで、私とHとR兄で取り合いながら島を一周しました。

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けっこうな量のゴミが集まってしまった。

 

 

 

日も暮れてきたので岡山に帰り、飲む。

地酒の種類が半端ではなく、料理もおいしい居酒屋にて。

日本酒じこみの梅酒が多くて、注文のたびにどれがいいか迷った。

最初は近況報告とか食べ物の好き嫌いは人の好き嫌いに直結するとか、普通の話をしていたのに、

いつのまにか6、6ナイロンの合成やらペプチド結合やら複素数やらの話でもりあがる。

 

なんというか、たいへん久しぶりに農工色を堪能した。おなかいっぱいでつ。

 

三日めにつづくかもしれない。