さそりのしっぽ

すすめ、なまけモノ

桜宮とマルチ商法・後編

マルチ商法にはまる人の特徴

マルチ商法とは、商品を売りつけられ、販売員にならないかと勧誘され、会費を払って友人知人にその会社の商品を売りつけるミッションを与えられるという商売方法のことだ。「売れればマージンをもらえるので楽して儲けられるよ」というのが決まり文句。

たいがいのパターンはこうだ。

突然最近会ってなかった友人が連絡をくれる。

     ↓

ごはんでもどうかと誘われる。

     ↓

行くとなぜかその人ともう一人〜数人知らない人が。

     ↓

ご飯食べつつ勧誘される。

     ↓

多数対1で断りにくい。

     ↓

メシマズー(まあ断るけど)

ひっかかるたび「私の貴重な時間と交通費返せ!!」と言いたくなる。

ごはんはたいていおごってもらえているから、そこで溜飲を下げている。

(同時にもう少し高級なものねだればよかったと後悔する。)

彼らは教祖の放つ言葉をひたすら繰り返す。そこに自分の意思がない。そして人の話を「でもさ」で否定し、自分の崇拝する主張を押しつけ続ける。

桜宮の生徒の言葉の放つにおいは彼らと同じだった。

こういうものにはまる人の共通点として以下の点がある。

・向上心が人一倍大きい

・勤勉

・素直で人を疑わない とくに権威に弱い

スポーツ高校の運動部のキャプテン、ましてや一番きまじめな世代だからなあ。あてはまる人多そうだなー。

洗脳の魔の手から逃れるために

まあ、多かれ少なかれどの学校にもこういう病理はありますよ。

異常な文化でも内部にいると普通だと思ってしまうとか、教師に洗脳されているのに子どもや保護者は自分の考えだと思いこんでしまうとか。

こういうのを良しとしてしまう教師にはたいがいにせえよおまえらとしかいいようがないんだけど、保護者や子どもがこういうめんどくさい病理から身を守るにはどうしたらいいんだろ。

んーー・・・。

自分を明け渡さないことかな。

自分の中にある思想が、どこまで・誰から受け継いだものなのか、どこから先は自分の思いか。

その境界を、いつも見極めること。

あとは受け継いだものを疑い続けること。

洗脳されていた方が楽ではある。

でも、人として大切ななにかを失ってしまうから。